おひとりさまが終活を行うにあたり、避けて通れないのが「自分の墓をどうすべきか」という問題です。ここでは、墓の種類と生前準備について説明していきます。
墓の種類
親類と疎遠だったり家族に迷惑をかけたくなかったり、あるいは「おひとりさま」であるために頼る人がいなかったりする場合、終活を行う段階で自分自身の死後および墓のことについてあらかじめ考えておく必要があります。
元気なうちに死後のことを考え準備を進めることにより、万が一のことが起きた時に、自分の葬儀・納骨・供養を行ってくれる人を悩ませずに済むでしょう。墓の継承者がいない人や家族の負担を軽減したい人などは、合葬や永代供養、散骨を選ぶことも多いようです。
合葬
合葬とは、複数の遺骨を1つの納骨室に埋葬する方法です。一般的に、納骨室の上にはモニュメントなどが建立され、合葬墓として誰でも参拝することができるようになっています。
永代供養
永代供養とは、故人の家族や親類に変わり寺院が遺骨の供養と管理を永代にわたり行っていく仕組みをいいます。一定の費用を納めることで、永代供養を受けることができるようになっています。合葬や散骨も永代供養の一種ですが、個別に弔って欲しい場合は自分用の納骨堂を購入するケースもあるようです。
散骨
粉末状にした遺骨を、海（海洋散骨）や山（樹木葬）に蒔く方法を散骨といいます。墓や納骨堂を持つ必要がなく、海や山で故人への思いを馳せるだけで供養になります。
おひとりさまの遺骨に対する札幌市の対応
遺骨を引き取る親族などがいない場合、自治体が一時的に遺骨を引き取り管理します。一定期間経過後も引取者が現れなかった場合、遺骨は自治体が運営する霊園の無縁塚などに納められます。
札幌市の場合も、引取者のいない遺骨に対する対応は同じです。市が2年間遺骨を保管しますが、その間に引取者が現れなかった場合は、市が運営する平岸霊園の合同納骨塚に遺骨を納めることになっています。
老後と死後について備えるための生前契約とは
何も準備しないまま亡くなってしまった場合、葬儀や供養に関して家族や親族に負担をかけてしまう可能性がありますし、おひとりさまであれば葬儀は行われず市が火葬（および一定期間経過後の納骨）を行うだけで終わってしまいます。
また、考えておかなければならないのは墓や供養の問題だけではありません。高齢による疾病や認知症などを原因として、自分が入院したり施設に入居したりする可能性にも備えておく必要があります。つまり、葬儀を誰に頼むか、施設に入居する・入院する場合はどのような備えが必要か、といった「自分の将来」も見据えることが大切なのです。
そこで大切になってくるのが、老後から死後までの生活支援・葬送支援を受けられる生前契約の検討です。身元保証サービスについて調べ、利用するかどうかを決めておけば、先の自分自身の生活や墓の問題を事前に解決する手立てとなり得ます。
身元保証サービス利用の検討を
入院時や施設入居時には、身元保証人が求められます。葬儀を執り行うには喪主の存在が欠かせませんし、納骨や供養の方針が決まっていれば、自分の死後周囲にかける負担も軽減できるでしょう。特に、おひとりさまの場合は頼る人がいないため、身元保証サービスを利用して老後および死後に起こりうるさまざまな状況に対応できるようにしておくことが重要なのです。
札幌市でも身元保証サービスを提供している企業・団体は複数ありますが、当行政書士事務所が法律支援を行う「いきいきライフ協会札幌」であれば、業務に透明性があることはもちろん、不正を避け法律に適ったサービスを安心してご利用いただくことができます。
6つの公正証書を作成
老後から死後にかけて十分な支援を行うために、いきいきライフ協会札幌では以下6つの契約書を公正証書として取り交わします。これにより、身元保証はもちろん、死後の葬儀や墓の問題にいたるまで安心してサポートを受けることができます。
- 事務委任契約（身の回りの事務を含む生活支援代行）
- 任意後見契約
- 医療介護等に関する意思表示宣言
- 財産管理契約（死亡後の費用支払いのための信託口座を使用した財産管理）
- 公正証書遺言
- 死後事務委任契約
信託口座による財産管理
ご利用者様の入院費用や介護施設利用料、死後に必要となるさまざまな費用については、事前に開設した専用の信託口座を利用します。信託口座の利用は財産の不正引き出しなどを防ぐことを目的としており、口座の名義は第三者機関である一般社団法人あんしん財産管理支援機構となります。
法人による身元保証
身元保証人は、緊急時の連絡先となったり身元保証に関連した利用者様の各種支払い業務を負担したりと、幅広い業務を行うことが求められます。このため、個人の法律家では膨大な業務をこなしきれないことが懸念されるのです。いきいきライフ協会札幌は一般社団法人ですので、緊急時対応はもちろん生活支援から葬送支援まで安心してお任せいただけます。
まとめ
家族の在り方はどんどん変化しており、高齢者の家族関係や親戚付き合い、交友関係は希薄になりがちだといえるでしょう。そのような現状において、老後の身元保証や死後の葬儀、墓の承継者問題などは、決して他人事ではありません。
安心して老後を過ごし、死後も希望通りの弔いを実現できるよう、身元保証サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。ご相談は無料で承っておりますので、当行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。
