介護施設はどのように選んだらよいか

介護施設の種類の記事でご紹介しましたが、介護施設の種類は多く複雑です。どのように探したら良いか、迷われる方も多くいらっしゃるでしょう。

 

結論から言うと、今は仲介業者も多くあるので業者さんにお願いするのも一つの方法です。当社においても介護施設のご紹介や業者さんのご紹介も事業として行っております。

 

多くの種類がある施設を、一つ一つ確認しながら調べて探すのはとても大変なことです。よほど時間に余裕があり、強い意志と意欲がなければ困難ですし、その状況に応じて専門家が注目するポイントもあるので、やはり専門家に相談するのが一番でしょう。

 

ここでは、仲介業者にお願いする際に押さえておくポイントや、どのように介護施設を選んだらよいか、その判断基準をいくつかを取り上げてみたいと思います。

 

介護施設を選ぶ判断基準

① 毎月の施設費用はいくらかかるか

毎月の支払が必要になってくるので、ここは重要なポイントです。どんなに理想の施設が見つかっても、お金が足りなくて断念しなければならない時ほど、残念な時はありません。

 

施設の費用は、生活保護の方でも条件が整えば月6万円台から入所できるところもあります。高いところでは、入居金の数千万円に加え月々30万円以上必要とする施設も存在します。

 

② その施設に入りたい理由はなにか?

施設を探すきっかけは様々です。認知症が重度化してきた、寝たきりになったが介護してくれる人がいない、一人では寂しいのでといった理由があるかと思います。当社が所在している札幌では「除雪ができなくなった」という理由も多くあります。

 

何を解決してほしくて、どういう生活を希望しているか。そして、それが自宅では本当に困難なことなのか?施設に入所したらそれが叶えられるのか?入所することで費用を抑えることができるのか?そもそも費用を抑える必要があるのか?など。

 

施設に入所したが、結局、費用ばかりかかった上に施設のルールがあり窮屈に感じる方もいらっしゃいます。施設を探す場合は、この点は譲れない、ここは介護してくれないと困るなどといった項目を2~3挙げておくと良いと思います。

 

③ 介護保険適用の有無

介護サービスが月の費用に含まれているものと、ヘルパーなどのサービスは別途支払わないといけない施設があります。介護保険適用の施設であれば、費用は基本的に、食費・居住費・介護保険料(介護度に応じて)です。それに、個別に参加した活動費や理美容代、医療費などです。

 

保険外の施設では、月の費用が食費・居住費が月●●円くらいと思い、これなら何とか支払えると思っても、それに加えて自費サービスが後付けだったり、ヘルパーのサービス費がかかったりとして、以外と費用がかさむ場合があります。

 

ということで、②で紹介した何を希望するか、その希望を叶えるとしたらトータルいくらかかるのか?といったことを検討すると良いかと思います。

 

④ 実際に施設を見学する

パンフレットを見ただけではわかりません。その施設に入居されている方の状態・表情・雰囲気や、職員の印象や態度を見るのはとても重要です。「お喋りするお友達ができたらいいな」と思っていても、お話できそうな方が少なかったり、食事がとても質素だったり、室内が暗かったりなど見てみないとわからないことが多いです。

 

見学時間や移動の費用がかかる場合もありますが、自分が将来生活しようと考えている所です。できる限り見学することをお勧めします。

 

施設の種類自体も多く存在しますが、同じ「サービス付き高齢者住宅」というところでも、それぞれ特色があります。スーパーや近くの駅まで送迎車を出していますといった独自のサービスを提供していたり、看取りまでしていますという施設もあります。

 

もし施設を選ぶ時は、サービス付き高齢者住宅が良いとか、特別養護老人ホームが良いと限定することなく、「○○に困っていて解決してほしい」「こういう生活がしたい」といった、生活される方のご希望を相談されたほうが良いかと思います。

 

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